肥満は万病のもと
愛犬の病気と若死は食べすぎ、所謂肥満に始まると言われています。
コロコロと太って元気だったワンコの動きがだんだんと鈍くなり、
お散歩などの運動を嫌がるようになって食べては寝ての毎日となり、
やがて余分な栄養と体重の負担が内臓や骨を圧迫し、
わずかのきっかけでとりかえしのつかない病気や怪我に襲われます。
「肥満」の要因は、“安全・快適”な飼い犬生活そのもののなかにあります。
愛犬の食欲をまるで愛情のバロメーターのように気にされる飼い主の方が多いようです。
おまけに「毎日、ドッグフードばかりじゃかわいそう」、という思いが心のどこかにひそんでいませんか?
つい、食卓を飾る肉や菓子を食べさせてしまう。1回が2回。2回が3回・・・・。
あまりにおいしそうに食べるので、ついもう1回・・・
そして愛犬が食欲不振になると、さらにもっとおいしい(高栄養の)食べものを与えてしまう。
こんなふうに、ワンコの生育に必要以上の、豪華な(栄養の偏った)食事がいつの間にか定着してしまいます。
このような食生活をしているワンコにとっては、余分な栄養をひたすら体内に蓄積させていく道しかありません。
そしてまた慢性的な運動不足が体重増加に輪をかけていきます・・・
所謂現代人の宿命ともいえる生活習慣病の始まりとなるのです。
最近糖尿病を患っているワンコも増加しているようです。
また、DRYFOODしか与えていないのに...なんで?
という飼い主さんも多いのでは?
一番多いのは、一年中同じ量を与えているという事実。夏は消費カロリーが冬に比べて少ないです。
毛の発育が圧倒的に少ないからです。運動競技犬の我が家でも夏場は少なめにしています。
肥満のこわい話...
体重60kgの人が5kgや6kg太っても、それほど大問題ではないでしょう。
しかし、ワンコとなると話は別です。
成犬で10kgから20kg前後のワンコが5,6kg増えるというのは大問題です。
ワンコの体は、それぞれの犬種の体格にふさわしい構造と機能を有しています。
それが犬本来の体重の1.2倍か1.5倍、最悪の場合2倍の体を動かそうとすれば、
内臓や骨格に大きな負担となるのは当たり前ですね。
肥満になると、まず心臓に大きな負担がかかります。
心臓は体内のすみずみに血液を供給する器官です。今のままでの大きさでは出力不足のためどんどん肥大化していきます。
あげくのはてには、許容範囲をこえて心臓破裂という事態になりかねません。
また、過度の体重を支えられなくて、骨格がきしみだしもろくもなっていきます。
股関節脱臼が日常化して、ほんの少しジャンプしただけで足腰を骨折する。という具合です。
塩分過多。糖分過多。脂肪過多 ets・・・。
過度の栄養が心臓や肝臓、膵臓や腎臓などをむしばんでいきます。
また、分泌異常で皮膚病や目の病気にもなりやすいといわれています。
またワンコの体は、人間のように汗腺がありません。
そのため、「ハーハー」と口を通じて熱交換を行い体温調整をしています。
だからワンコたちは猛暑と言われる夏が苦手です。
ことに、マグロのような皮下脂肪が体の周囲を取り巻いている肥満犬となればなおさらでしょう。
ぶ厚い脂肪の層が保温材となって、いくら「ハーハー」と呼吸しても、体温が下がらない。
結局、熱射病で病院にかつぎこまれるワンコが多いと言われています。
熱射病は、ひたすら体に水をかけ、肛門から直腸に水を入れて冷やさなければ助からない命にかかわる病気のひとつです。
では、「快適なエアコンの入った部屋にいれば熱射病にかからないでしょう?」もちろん熱射病にはかかりにくいでしょう。
しかし肥満犬にとって、長時間のエアコンも危険だといわれています。
体の外側がいくら冷えても、脂肪の多い体内は簡単に冷えません。体内が冷えた頃には、表皮は冷えきってしまっている。
だから、神経痛にかかるワンコも少なくないようです。
そしてなにより表皮の血液が心臓に集まり、心臓の負担がさらに増えることになるでしょう。
体重の管理は飼い主の責任
肥満の原因としては、食べ過ぎ・運動不足・甲状腺異常などの病気が考えられようです。
しかし、肥満の95%以上は必要量を超えたエネルギーを摂取していること、すなわち食べ過ぎです。
肥満の最大の原因、食べ過ぎがなぜ起こるのか???
犬には3つの欲望があります。食欲・ホルモンに関係する欲望・行動欲です。
このうちホルモンに関係する欲望については、避妊/去勢手術をすることによって解決されます。
また、行動欲については、散歩など、規則的に運動させていれば満たされるでしょう。
しかし、食欲については、犬が生きている限りなくなることはありません。
逆に食欲が衰えるということは、どこかに病気があるということです。
ワンコが旺盛な食欲を示していれば安心し、「食欲があること」=「よいこと」という考えから、
ワンコがほしがればいくらでも食事を与えてしまう傾向があります。
こうして犬は食べ過ぎてしまうのです。
肥満予防は幼犬のときから
犬を肥満にさせないためには、幼犬のときから管理することが重要です。
成長期だからといっても余分な食事を与えず、太らせないことです。
人間と同じように、ワンコも小さいいときに食べ過ぎる(カロリーを大量に摂取)と、脂肪細胞が大きくなります。
この細胞は一定以上大きくなると、なかなか元に戻すことができません。
成犬になってから特別に食べ過ぎをしなくても、1度大きくなった脂肪細胞は小さくならないのです。
幼犬のときに脂肪細胞を大きくしないように注意してください。
飼い主であるあなたが主導権をもちましょう。
「飼い主が主導権をもちましょう。」
これは、愛犬が飼い主の食べているものをほしがったり、決まった時間以外に食べ物をほしがると、
つい与えてしまう飼い主が少なくありません。
このように犬がほしがる食べ物を何でも与えれば、当然ワンコは肥満になります。
また飼い主に対する要求心も大きくなります。
飼い主がきちんと食事や散歩などの主導権をもつようにすることが大切です。
定期的に体重測定をしよう
肥満を防ぐには体重管理、定期的な体重測定がとても大切です。
少なくとも1カ月に1度は、愛犬の体重を測定しましょう。
肉眼で見ているだけでは、太ったことに気づかないことがあります。
小型犬では0.5キログラム、大型犬では1キログラムくらい太っても、
全然気づかないことが多いでしょう。
しかし、この0.5kgこの1kgが愛犬の何%になるか・・考えてみましょう。
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