キャバリア・キング・チャールス・スパニエル

とても愛らしく穏やかで無駄吠えも少なく、
攻撃性も少ない、人にも犬にもフレンドリーな犬種です。
初めて犬を飼う人にはお薦めの犬です。

原産国はイギリスです。
イギリスでは現在最も登録数の多い犬種のひとつです。
アメリカでも1997年よりケンネルクラブでも公認犬種となりました。

絹糸状の長い飾り毛を持ちますが、トリミングの必要はありません。
毛色は、ブレンハイム(白、茶)、
トライカラー(白、黒に茶色のタンマーク)、
ルビー(茶)、ブラックタン(黒地に茶のタンマーク)の4種類です。

17世紀、イギリスのチャールズU世は、
小型のスパニエル(トイスパニエル)を愛好していました。
その溺愛ぶりは、国中の全ての場所などに自由に出入りできるような権限を与えていたといわれています。
この小型のスパニエルは「キングチャールズスパニエル」と呼ばれるようになり、
貴族の間で人気を博するようになりました。

チャールズ王の死後、この犬種の愛好者は減り、
次の王家のお気に入りパグが人気を博するようになりました。
そして当時人気のあったやパグ、チン、ペキニーズなどとの交配が繰り返され
鼻が短く目が大きい風貌になっていきました。

19世紀、一部のトイスパニエルの愛好家が変貌してしまったスパニエルを
元に戻すために異種交配が行なわれ、その結果、
キングチャールズスパニエルに比べて体が大きく、マズル(鼻口部)
が長い現在のキャバリアキングチャールズスパニエルが誕生しました。

現在は愛玩犬ですが、ガンドッグとしてのスパニエルの本能も
失っていませんので運動量は多いです。
ブレンハイムという名前の由来は、マルボロー公爵に飼われていた
このスパニエルは、ガンドックとして公爵とともに「ブレンハイムの戦い」に
赴いていたといわれています。
そのためこの毛色が白・茶のスパニエルは家名が代々受け継がれるのと
同じようにブレンハイムという名前が受け継がれています。

犬の本能を押さえるような生活をつづけると
問題行動(吠える・家具などを壊すというよな)
がでてきますので、元来なんの為の犬だったかを
よく調べて飼うようにしないと不幸な生活がはじまってしまいます。

キャバリアの名が公認犬種となるまでは、
毛色で犬種名がありました。
ブラック・タン -キングチャールス
ルビー - レッド
トライ - プリンスチャールズ
ブレンハイム - ブレンハイム


遺伝的疾患 僧帽弁閉鎖不全について
僧帽弁閉鎖不全という後天性の心臓弁膜症は、よく小型犬に老犬病として
発症する心臓の病気として知られていますが、キャバリアでは、
他の犬種とは違い、若年3歳〜5歳過ぎ頃のまだ若い頃にこの問題が起こります。
10年以上前から遺伝性疾患ではないかと、獣医大などで研究が続けられてきました。
数年前から遺伝性疾患として、イギリス、カナダ、アメリカなどののキャバリアでの調査では、
いずれも約50%のキャバリアが発症しているという数値がケンネルクラブなどによって発表されました。

僧帽弁閉鎖不全とは
心臓の弁は心臓から送り出される血液の流れを調整している器官です。
この弁がうまく働かなくなると、血液の逆流が起こり、
その時聴診器で心臓の音を聴くと、この逆流が雑音となって聞き取れます。

この遺伝性の僧帽弁閉鎖不全は、生後3歳以上〜5歳頃に発症します。
どのような症状が起きてくるかというと、
まずは、咳に気づきます。そして、何かの折りに
ふらっと倒れることもあります。

発症には段階があります。
第一段階 -無症状ですが熟練した獣医師の聴診で雑音が聞き取れる程度
第二段階 -無症状ですが、X線で左心室の肥大がわかり続いて左心房も肥大してきます
第三段階 -咳をする、散歩や運動をすると倒れるなどはっきり症状が現れてきます。

もしこのような症状が起きる前の無症状期に異変をとらえることができれば、
現在では副作用の少ない効果の高いACE阻害剤薬を服用します。
このACE阻害剤は、早期発見により発症を遅らせ、また発症してからも
他の心臓の薬と併用することで進行を遅らせる効果もあります。

キャバリアが2〜3歳になったら、定期的な心臓のチェックをお奨めします。
この心臓のチェックというのは、聴診器を心臓に当ててもらう聴診が基本です。
また心エコー検査は弁からの血液逆流を病態判断に極めて有効です。
獣医師の聴診を受け、もし僅かな雑音でも聞き取れた時点で、
心エコーなどの検査で詳しく診てもらいましょう。




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