犬の能力
犬の五感は想像以上にすぐれたものである。
クロマニョン人が生きた道具として犬を重宝し、この犬がいたため
ネアンデルタール人が滅びた・・といっても過言ではないかもしれません。
もちろん、犬よりもすぐれた臭覚や聴覚を備えている動物はたくさんいますが、
その察知した情報を人間に伝えてくれるコミニュケーションが取られなければ
意味がありません。
犬が優れているのは、この得た情報を人間に知らせる能力があることです。


記録に見る能力
例えば足の速さ
イギリスの競争犬グレイハウンドは、ドックレースで平均時速60.7Kmを出した記録があり、
このとき直線では時速80kmに達したといわれています。
また、同じイギリスの競争犬グレイハウンドの「バン」は、標的のウサギを追って幅9.14mの
ゲートを飛び越えたという、これが犬の幅跳びの世界記録だそうです。

走るだけではなく、高飛びも得意である。
フランスのG・シェパード「ボルゼ」が高さ3.58mの壁をよじ登って越したのが世界記録。
また、力も相当強く、アメリカのセントバーナード(体重80kg)「ライエッツブランディベアー」は
四輪馬車に乗せた290kgの鉄のレールを舗装道路上を90秒弱で4.5m引っ張ったと言われています。

顎の筋力も強く、そのひとかみは体重20kgの犬で164kgだったという記録もあります。
ちなみに、人間のかむ力は20〜30kgだそうです。

持久力もあり、「犬ぞりレース」の世界記録は、1998年のレースで
カナダからアラスカまでの1600kmを11日11時間27分で走りぬくという記録です。



犬の臭覚
犬の臭覚は人間のおよそ100万倍(花などの匂い)から1億倍(肉などの匂い)と言われています。

犬の匂い追跡に関する大掛かりなテストが1885年ロマニズ氏によって行われました。
これは、11人の男を集め彼を先頭にして前の男の足跡を踏むようにして歩き、
次に200m進んだところでロマニズ氏を含む6人は右へ、他の6人は左へ曲がって
ニ隊に分かれ全員が見えなくなるほど遠くへ進んだ。この後ロマニズ氏が飼っている犬に
追跡させたところ、ロマニズ氏を探し当てたということでした。

南アフリカの警察犬ドーベルマンは、匂いだけを頼りに家畜泥棒を150km以上追跡して捕らえた
という話もあるほど犬の臭覚は驚異的です。



犬の聴覚
犬の聴力は、毎秒250サイクル以下の低音では人間とあまり差はないと言われていますが、
それ以上の高音では人間の16倍もの能力があるといわれています。
犬の聞こえる音の上限は38000ヘルツで、人間は20000ヘルツです。
「犬笛」は、この超音波の領域を利用したもです。
また、聞こえる方向も人間は16方向に対して犬は32方向も区別できるといわれています。

犬は道を歩いてくる主人の足音を、同じ部屋にいる人間には何も聞こえないうちから
聞き分けることができるのです。

またリズム感も抜群だそうです。
犬は、メトロノームの打つ速さが毎分100回から96回に減ると気づくという実験結果があります。
人間にはストップウォッチを使わなければわからないリズムです。
さらに、犬は半音の四分の一の音程も区別できるという報告もあります。



犬の視覚
一般的に近眼である。
しかし、動態視力は優れていて、訓練された警察犬144頭で実験した結果
動くものなら、825mまで識別でき、動かないものは550m以内でないと識別できないという報告がある。

犬の中でもサイトハウンド(アフガン・サルーキー等)は特別に視力がよい。
これらは、目で獲物を追う獣猟犬と呼ばれる種類でマサイ族やアボリジニといった種族と
同等の6.0程度の視力をもつので、人間よりは優れている。

また、犬は目が人間と違って比較的側面についているため、視野が広いが、
距離を測るのに必要な立体視野は狭い。
平均的に視野は250度で立体視野は100度くらいだそうで、人間だと視野は210度で
立体視野は120度くらいである。

犬は暗視もきく。
かすかな光を反射したり強めたりできるので暗いところでも目が見えるのである。
これは、網膜の脈絡膜に脈絡壁板という光の反射板があり、かすかな光でも反射する。
また、光があたると白く輝く「グアニン」という物質を多く持っているためである。

かつて犬は色を識別できないと言われていましたが、ローゼングレン氏の「イヌの色覚」に関する
研究で16論文中9論文においてイヌは色覚があると断言している。
簡単な実験だが、赤い皿だけを選ぶように訓練したAコッカーを使い、灰色(6段階の濃淡)の皿と
まぜあわせても赤い皿を確実に選んだと言う実験です。
もし、犬が色盲なら赤を選ぶことはできないからだという結論です。



犬の味覚
犬は味音痴だと言われているが、実験によると「甘い」「酸っぱい」「塩辛い」「苦い」という
人間と同じような味覚を持っていることがわかっています。
しかし、嗅覚が優れているため味よりも先に食べ物などは匂いで判別しているのが殆どです。

犬の舌の働きは味覚にではなく主に体温調節に使われています。

犬は、足の裏以外に機能的な汗腺を持っていません。
人間は体全体から汗を流すことによって体温調節していますが、
犬は浅速呼吸といって、舌をだしてあえぐことにより水分の蒸発を速め、
冷却効果高めようとしています。

米国のシュミット氏が行った研究によれば
犬の平常時の体温は38度で、呼吸数は毎分18回である
100%の空気を鼻から吸って鼻から出すという普通の呼吸法です。

犬が走り出すと時速に比例して体温も上昇します。
時速15kmに対して体温は1.3度も上昇します、同時に浅速呼吸も始まります。
まず、呼吸法が変わり鼻から出していた空気の四分の三が口から出されるようになります。
呼吸数も毎分100回を超えてきます。
ちなみにこのときの消費カロリーは15Cal〜28Calだと言われています。

浅速呼吸は、肺を使いません。肺を動かす筋肉から熱が発せられるためです。
口から出される空気には、口腔・鼻腔・のどなどからの水分が含まれていて
体温はこれらの器官の水分が蒸発するときに下がります。
よって、体温調節には舌よりも口腔・鼻腔などが重要だと言うことです。

犬は汗をかきませんが、大量の水分を空気中に放出しています。



犬の触覚
触覚に関しては、ネコではよくしられていますが、犬は比較的鈍感です。
吻や目の上に生えている触毛もネコにくらべれば目立たなく貧弱です。
「おしゃれ」と称してしてこの触毛を切っても犬は痛がりもせず、生活上の不便はなさそうです。

触毛ではないですが、犬には敏感な箇所がいくつかあり、
一番敏感なのは後ろ脚だと言われています。
これは野生時代の名残で、長距離を走って狩りをしていた彼らは
とても脚を大切にしていて、脚をいためたときは「もう長くは生きられない」
ということからきているようです。

脚を握られて爪を切られるのをいやがる犬が多いのも、
野生時代の名残かもしれません。



犬の第六感
昔から犬には、第六感といわれる感覚があると信じられてきています。
これが何のかわかっていませんが、「体内時計」と「方向感覚」のセットで
所謂、「家帰能力」といわれるものです。
ごく微量の匂いを感じているのかまた、地磁気か重力を感じているのか
不明ですが、遠く離れたところから知らない土地をとおって主人のもとに
帰ったという話はたくさんあります。

最も有名なエピソードのひとつ「ボーダーコリーのボビー」

ボビーが2歳のとき家族とともにオレゴン州の太平洋岸にある自宅から東に4800km離れた
インディアナ州ウォルコットという町へ向かった。
旅の終盤、小休止のためインディアナ州に入って停まったとき、ボビーは車から出て
なぜか姿を消した。一家は何日もかけてボビーを探したが見つからずあきらめた
それから三ヶ月、疲れきった泥まみれのボビーがオレゴンの彼らのもとに戻ってきた
体にひどい傷跡をつけ歯も三本なくなっていた。1924年のことである。

この話に感動した米国の作家チャールズアレキサンダーはこのボビーの追跡調査をしたところ
この話は作り事ではなくむしろ感動的な話だと確信したと言われています。
厳冬のロッキー山脈を越え、野犬狩りにつかまり、収容所に運ばれたが檻が開かれた瞬間
逃げ出した。走り去った方向は西だったと言います。
また別の捕獲の手から逃げるためミズーリ川に飛び込んだこともあったという。
途中でボビーに出会った人の中にはもちろんボビーを可愛がった人もいて
飼い主になろうとしたが、ボビーは居つくことはなかったといいます。

こういった話は、「サイキック・アニマルズ (草思社)」にいくつか紹介されています。

現在では、この犬の第六感についていくつか研究もされていて
「地震犬」なども研究されているようです。




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