Subjoinder
DRYFOODのラベルやFOODメーカーさんのサイトでよくみかける保証成分表
粗タンパク26%とか...これってどうやって算出するんだろう?って思いますよね。
ちょっと調べてみたら、農水省のWEBにありました。
これはとくにペットフードというわけではなく、家畜飼料としての成分分析・測定法です。
食品の成分を測定する際に直接目的とする成分を分析することは難しいようです。ので、
その成分のおおよその目安となる物質を測定することにより、求めるようです。
結果、直接その成分を分析している訳ではないので、「粗○○」と表記されます。
例えばたんぱく質の正確な量の測定は、その構造が明らかにされているものだけが可能で、
食品中の窒素含量を測定し、その値に、6.25(たんぱく換算係数)を乗じて求めます。
正確な測定は難しいのでこのような換算値が用いられます。
粗たんぱく質と真のたんぱく質量と違う点は、
@ たんぱく質以外の窒素分で、アミン、核酸、硝酸塩などを含んでいる。
A たんぱく質の種類により含まれる割合が16%(100÷6.25)とは限らない
などが挙げられるようです。
完全手作り食を実践されている方々にはぜひ参考にしていただきたい計算方法ですね。
参考までに簡単にまとめると...
1.主な要素の成分値の算出方法
(1)粗たん白質の成分量
供試品につきケルダール法によって窒素の全量を定量し、これに6.25を乗じて得たものの供試品の重量に対する百分率を求め、
これを粗たん白質の成分量とする。
ゲルダール法 −たんばく質の定量法。 この方法は直接たんぱく質を定量するのではなく、
食品中の窒素量を定量したんぱく質に換算する方法である。
(2)粗脂肪の成分量
供試品につきソックスレー脂肪抽出装置を用いてエーテルによって抽出し、その抽出した物の全量を定量し、
これの供試品の重量に対する百分率を求め、これを粗脂肪の成分量とする。
ソックスレー脂肪抽出装置 − 食品原料や製品中の脂質を迅速に分析する装置
(3)粗繊維の成分量
供試品を1.25パーセントの硫酸液、1.25パーセントの水酸化ナトリウム液、アルコール及びエーテルで順次処理し、
残存した物を定量する。次にその残存した物の粗灰分を(4)と同様の方法で定量し、これを残存した物の重量から控除した
重量の供試品の重量に対する百分率を求め、これを粗繊維の成分量とする。
(4)粗灰分の成分量
供試品をしゃく熱して灰化させ、灰となって残存した物を定量し、これの供試品の重量に対する百分率を求め、
これを粗灰分の成分量とする。
(5)カルシウムの成分量
供試品を(4)と同様の方法で灰化後、塩酸で溶解し、その試料液中のカルシウムの含有量を原子吸光測定法
又はしゅう酸アンモニウム法によって定量し、これの供試品の重量に対する百分率を求め、これをカルシウムの成分量とする。
(6)りんの成分量
供試品を硫酸又は(4)と同様の方法で灰化後塩酸で溶解し、その試料液中のりんの含有量を
バナドモリブデン酸アンモニウム法によって定量し、これの供試品に対する百分率を求め、これをりんの成分量とする。
2 配合飼料の可消化粗たん白質、可消化養分総量及び代謝エネルギーの値の算出方法
(1)配合飼料の可消化粗たん白質
当該配合試料の原料別の可消化粗たん白質量の割合を次式により求め、これを合計した値とする。
当該配合飼料の原料別の可消化粗たん白質量の割合(%)=
当該原料の粗たん白質の含有割合(%)×当該原料に含まれる粗たん白質の家畜の種類別の消化率×当該原料の配合割合
(2)配合飼料の可消化養分総量
当該配合飼料の原料別の可消化養分総量の割合を次式により求めこれを合計した値とする。
当該配合飼料の原料別の可消化養分総量の割合(%)=
{(当該原料の粗たん白質の含有割合(%)×当該原料に含まれる粗たん白質の家畜の種類別の消化率)+
(当該原料の粗脂肪の含有割合(%)×当該原料に含まれる粗脂肪の家畜の種類別の消化率×2.25)+
(当該原料の粗繊維の含有割合(%)×当該原料に含まれる粗繊維の家畜の種類別の消化率)+
(当該原料の可溶無窒素物の含有割合(%)×当該原料に含まれる可溶無窒素物の家畜の種類別の消化率)}
×当該原料の配合割合
(3)配合飼料の代謝エネルギー
当該配合飼料の原料別の代謝エネルギーの量を次式により求め、これを合計した値とする。
当該配合飼料の原料別の代謝エネルギーの量(1キログラム中のキロカロリー)=
当該原料の総エネルギーの量(1キログラム中のキロカロリー)×当該原料の代謝率×当該原料の配合割合

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